さまざまな“常識”が衝突する電車内

  •   11, 2018 14:45
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混んだ電車で足を組んで座る人…電車内


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電車内「座席マナー」のイライラ

公共の場でマナー違反を犯している人を見ると、誰もがイライラする。そのイライラが特に顕在化しやすいのが、さまざまに異なった“常識”を持っている人が集まる電車内である。

 目的地に着く時間を気にして焦っている人、移動中に少しでも体を休めようとリラックスを求めている人、大きな荷物を持って疲弊しきっている人。それぞれがそれぞれの事情を抱え、イライラ、カリカリしている中で、自分が“常識”だと思っていたマナーから逸脱した行動をとる人たちを見かける場面が、電車内では多いのだ。

 その中でも、著者が今回言及したいのが、電車内の「座席マナー」である。ことさら混雑する電車内では、誰もができれば席を確保したいと思っているだけに、座席をめぐるマナー違反には憤りを感じる頻度が高く、時には乗客同士のトラブルになることもある。

 世間の人は、どのような「座席マナー」の違反にイライラしているのか。


足を広げる、荷物を座席に置く、足を組んで通行妨害……

 さて、「マナー違反だ」と人々が感じることが多かったのは、座席の座り方である。足を広げて座っている人、網棚ではなく座席に荷物を置いて座っている人。そういう人がいる場合は、7人掛けの長椅子に6人しか座れなかったり、3人掛けの椅子に2人しか座れなかったりといった問題が起こってしまう。

「先日、足を広げて座っているビジネスマンが同じ7人掛けの長椅子に2人いるのを見かけました。6人しか座れていなかったし、座れている人も窮屈そうでした」


「年配の女性が荷物を座席に置いていて、1人分座れない状況に。網棚に荷物をあげるのが大変なのはわかるんですけど、『荷物を上にあげましょうか』と声をかける勇気もなく、その日は営業回りで疲れていたのですが、座るのを諦めました」


 座り方の問題では、「足を組んで座る人」に対するイライラもあるようだ。

「空いている車内で足を組んでいるのは別にいいのですが、混んでいる時にやられると邪魔で仕方ない。しかも、足に当たった時に舌打ちされたことがある」


 気になるのは、友人などと一緒に電車に乗った際、座席に座っている人の両脇が空いていた場合は、1席横にずれてもらえれば友人と並んで座れるのだが、かたくなに座席を移動しようとしない人がいる、ということである。少なくても、自分が同じような場面に遭遇した場合は1席横にずれて「どうぞ」と声をかけるし、ずれて並びの2席を空けてもらった場合は「ありがとうございます」と丁寧にお礼を言うことを心がけている。


 むしろ、1席ずれないことによって、サンドイッチのように挟まれてしまう事態に陥ることになる。友人同士の乗客に挟まれながら座席に座って、果たしてリラックスできるのだろうか。筆者なら、きっと気まずい思いをしてしまうだろう。頑なに座席を移動しない人は、そこらへんのことをどのように考えているか。本当にモヤモヤして仕方ない。


電車内でカップラーメンやお酒を楽しむ人々

 さらに、電車内の「座席マナー」については、「座り方」だけではなく、「何をして座っているか」も問われる。たとえば、都心の電車や新幹線などでよく見られる、パソコンを操作しているビジネスパーソン。移動中の時間を使って仕事をこなしたり、メールを返したりすることは筆者にもあるので、気持ちは十分すぎるほどわかるが、横でキーボードをカタカタされることに対して、イライラする人も世の中にはいるのだ。


また、電車内でご飯を食べることをマナー違反だと感じる人も、新幹線やなどのボックス席ではマナー違反とされないものの、そうでない場合は確かに気になる。これはインターネット上で見つけた情報だが、なかには電車内でカップラーメンを食べる強者もいるそうだ。周囲の人はにおいが気になって仕方ない。

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「電車内で座席に座り、お酒を飲んでいる人もいる。缶酎ハイにタオルのようなものを巻いていて、本人は隠しているつもりでしょうけど、においで一発でわかります」

 さらには、電車内で化粧をする女性を「みっともない」と思う人もいる。公的な空間に私的な行為を持ち込まれることを嫌がる人もいるのは、理解はできる(化粧が完全なる私的な行為であるのかどうか、ということに関しては、議論の余地がある)。

 さまざまな人が居合わせる場所であるからこそ、マナー違反に敏感になり、ギスギスしやすい電車内。なるべくあつれきが生じる機会を減らし、誰もが快適に乗車できるようになってほしいものだが、そうした未来が訪れることは、まだまだ先のことのように感じる。イライラやカリカリによる分断がこれ以上起こらないように祈る。

最後に… 
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